伊丹市昆虫館ホーム > 虫の世界 > 旅をする昆虫たち > オオカバマダラ
フロリダでのオオカバマダラの調査風景
 オオカバマダラの大移動にはまだまだ数多くの謎があります。その謎を調べるためカナダやアメリカでは大勢の研究者やボランティア、そして学校の生徒たちが協力して、大規模な調査をおこなっています。
 この調査風景は、1991年10月12日にフロリダ大学のリンカーン・ブラウワー教授と大学院生のトーニャ・バンフックさんらが中心となり、多くのボランティアの協力を得ておこなわれたものです。このような調査が毎年、アメリカ中で行われています。

説明を聞く子どもたち調査地風景
オオカバマダラの説明を熱心に聞く子供たち。
将来の昆虫学者がこの中にいるかも・・。
フロリダでのオオカバマダラの調査風景この調査は、早朝にオオカバマダラの寝込みをねらって行われました。これはオオカバマダラが夜休むとき、数個体から数十個体の集団を作るからです。調査に参加したボランティアたちは、このまだ寝ているオオカバマダラをたくさん捕まえて、トーニャさん(調査の指導者)のところに集まってきます。そして、様々なデータを調べた後、個体番号と連絡先の印刷された札(タグラベル)をつけて放すのです。左の写真の右から3人目の赤い服の女性がトーニャさん、左端の男性がブラウワー教授です。
ボランティアの人達オオカバマダラを採集し、戻ってきたボランティアの人達ボランティアの人達
札をつけたオオカバマダラ 捕まえたオオカバマダラ全部に札(タグラベル)をつけて放します。
誰かがこのチョウをまた見つけてくれることを願って・・・。
札をつけたオオカバマダラ

オオカバマダラ移動の研究方法

 上の写真のオオカバマダラを見て下さい。前翅になにか札をつけているところです。これは、オオカバマダラの移動の調査をしているところなのです。移動中のオオカバマダラをつかまえて、この札(タグラベル:かとても軽くて丈夫な素材をつかっています)を特殊な接着剤で右翅の前縁部にとりつけて、そしてまた逃がすのです。
 このオオカバマダラはもしかしたら、旅をして何百キロも離れたところで誰かが見つけるかもしれません(もしかしたら、メキシコの大越冬地でみつかるかも!)。そのときに、この札に書いてある個体番号(いつどこで札がつけられたかわかるように)と連絡先(見つけてくれら人が連絡してくれるように)が、このチョウが、どこからどこまでどの様に移動したのかわかる手がかりを与えてくれるのです。


オオカバマダラについて | 成長のようす | 移動コース | 調査風景 | 越冬の様子