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運ばれたチョウたちのその後、迷チョウの運命は?
 運ばれてきたチョウたちは、その後、飛来地でどのような運命をたどるのでしょうか。
 飛来地において、幼虫が食べる植物(食草)の有無と、冬の寒さが、迷チョウのその後の運命に大きな影響を与えます。ここでは、「迷チョウたちのその後」を3つのパターンに分けて紹介します。

タイプ1、運ばれてきたチョウのみで終わってしまう場合
 オスだけの飛来、あるいはメスでも食草がなかったり、見つけることができず産卵できないか、食草を見つけて産卵してもふ化しなかった時、子孫を残すことができません。 
 イシガキシロチョウ、イワサキシロチョウ、トラフタテハ、ルリモンジャノメなど。

タイプ2、運ばれてきた年あるいは数年だけ子孫を残す場合(偶産チョウ)
 メスが食草を見つけ産卵しうまく子孫を残し続けますが、その年の冬の寒さに耐えきれず絶滅したり、暖冬でうまく冬を越しても数年後の寒波などで途絶えてしまいます。
 カバタテハ、リュウキュウムラサキ、多くのマダラチョウ類、キシタウスキシロチョウ、ソテツシジミなど。

タイプ3、運ばれてきた年から長年にわたり子孫を残し、生活場所を拡げる場合(土着種)
 メスが産卵、冬の寒さに対応し、長年にわたり子孫を残し続け、そこにすみ着きます。そして、食草が豊富にあると生活場所を拡げていきます。
 タイワンキマダラ、ベニモンアゲハ、テツイロビロウドセセリ、ツマムラサキマダラなど。


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