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外国から運ばれてくるチョウたち、琉球列島に訪れる迷チョウ
 毎年、日本には海外から季節風や台風などの風に運ばれ、多くのチョウが訪れます。このチョウたちは迷い込んだチョウとして「迷チョウ」と呼ばれ、その多くは南の台湾やフィリピンなどの東南アジアあたりから運ばれてきます。
 迷チョウが多く運ばれてくる地域としてよく知られているのが、日本の最南端に位置する琉球列島です。ここには、大小多数の島々が飛び石状に並んでいることから、南からの季節風、気流、低気圧等によって渡ってくるチョウにとって都合がよく、台風に便乗してくるものも多くいます。
 現在、日本から約309種の蝶が記録され、その中で迷チョウとして知られているのは約79種と全体の25%にあたります。

運ばれやすいチョウの特徴

・うまく気流に乗りやすい地域に分布していて、その時期にたくさんのチョウが発生していること
・気流に乗りやすい習性を持っていること
・移動の途中での死亡率が小さいこと
・到着地で発見されやすい種類であること
(福田、1974)
 運ばれてくるチョウの多くは出発地において、森林ではなく、森林を伐採し、焼き払い、耕作して常に人手が加わる、明るく開けた場所(オープンランド)で生活しているチョウたちです(日浦、1973)。
 気流で運ばれる以外に、人によって運ばれる植物や物資ともに運ばれるチョウもいます。


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